障害者団体の定期刊行物に適用される割引郵便制度を悪用した郵便法違反事件で、大阪市西区の広告代理店「新生企業」(現伸正)社長、宇田敏代容疑者(53)らが不正に免れた郵便料金は、同社が設立された平成16年4月からの4年半で、時効分を含めて約1億6000万通分の約211億円に上ることが18日、大阪地検特捜部の調べで分かった。
特捜部は同日、郵便法と法人税法違反の罪で宇田容疑者と元取締役の阿部徹容疑者(55)を起訴、法人税法違反罪で同社を起訴した。2人は「障害者団体から名義を借り、金もうけのために制度を悪用した」と起訴事実を認めている。さらに郵便事業会社による定期調査について「虚偽の書類を作って逃れた」と話しているという。
特捜部の調べによると、郵便事業会社の調査で判明した不正利用のうち、19年度で34%、20年度で58%が同社を通じて郵送されていたことも新たに判明した。特捜部は引き続き、広告主や障害者団体の関与の有無についても調べる。
起訴状などによると、2人は18年4月からの約2年半に、郵送料が大幅に安い「障害者用低料第三種郵便物」と偽り、障害者団体の定期刊行物に企業の広告パンフレットを同封したダイレクトメールを広告主の顧客あてに発送。計83回、約690万通分の郵送料金約9億円を不正に免れた。さらに、17年3月期からの3年間で約8700万円を脱税したとしている。
(産経)
割引郵便悪用 不正総額211億円 広告代理店社長ら起訴
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