収益6年で50億円か 貸付先5万8千人 ヤミ金融事件
(朝日)

大阪府八尾市で03年6月、ヤミ金融の取り立てを苦に夫婦ら3人が心中した事件に絡み、出資法違反(高金利)容疑などで逮捕された亀井浩次容疑者(41)=東京都港区芝1丁目=がトップとされるヤミ金組織の貸付先が、6年間でのべ約5万8千人にのぼることが大阪府警への取材でわかった。収益は五十数億円にのぼるという。

 府警は16日、亀井容疑者を同法違反と貸金業規制法=現・貸金業法=違反(無登録営業)の両容疑で逮捕。生活経済課によると、「ヤミ金融は経営していない。(逮捕容疑の)事件を起こした記憶はない」と否認しているという。


 府警によると、亀井容疑者は00年5月ごろ、東京でヤミ金業を始め、傘下に10人規模のグループを最大で七つ従えて「社長」と呼ばれていた。心中した妻(当時69)に貸し付けていたのはそうした傘下グループの一つとされる。グループのメンバーは入手した多重債務者の名簿などをもとに勧誘し、業者名を変えて同じ客に何度も貸し付けていたという。

 府警は06年2月、当時那覇市にあったこの組織のアジトなどを一斉捜索した際に押収した顧客名簿などから、亀井容疑者がヤミ金業を始めた以降の貸付先がのべ約5万8千人にのぼるとみており、収益は五十数億円と推計している。裏づけが取れた貸付額は03〜06年だけで10億4500万円あったという。

 また府警は16日、逃亡中の亀井容疑者をかくまったとして、同居の無職、辺土名麻衣(へんとな・あい)容疑者(25)を犯人隠避の疑いで逮捕した。府警によると、辺土名容疑者は05年6月に沖縄で亀井容疑者と知り合い、昨年9月から東京で同居。今年5月から家賃が月34万9千円のマンションに2人で暮らしていたという。

 一方、心中した妻の遺族らは貸し付けた実行犯グループに対し、損害賠償を求めて提訴している。16日記者会見した弁護団長の植田勝博弁護士は、亀井容疑者に対しても損害賠償請求する意向を明らかにした。

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